「予約システムは、既製のサービスを使うのと、自分で作るのと、どちらがいいですか」。トリミングサロンの方から、よくいただく質問です。結論を先に言うと、多くの場合は既製のサービスで足ります。一方で、作ったほうがよい場合もあります。
この記事では、特定のサービスを売り込むことはしません。当社は飼い主向けアプリ「わんケアlog」を自社で作って運営していますが、予約SaaSは売っていません。だから「作らないほうがいい」も正直に書けます。
まず、SaaSで足りることが多い
ネット予約・リマインド・キャッシュレス決済といった機能は、サロン向けのサービスがすでに充実しています。これらを自分で作ると、数百万円単位の費用がかかることもあり(相場の記事)、作ったあとの保守も自分で抱えることになります。まずは今のサービスの設定で足りないかを確かめるのが先です。
トリミングならではの、つまずきやすい点
サロンの予約には、一般的な予約と違う事情があります。
- 施術時間が犬種・サイズで変わる — 小型犬の部分カットと大型犬のフルコースでは、必要な枠がまるで違います。固定の時間枠だと、埋まり方に無理が出ます。
- 指名予約 — 「いつものスタッフさんに」という指名を、予約の段階でどう扱うか。
- 送迎 — 送迎の有無や順路を、予約と一緒に管理したいか。
- 当日キャンセル対策 — 前日のリマインドや、キャンセルポリシーの提示をどうするか。
既製のサービスでも、これらに対応したものは増えています。まず「使いたいサービスが、この事情をどこまで吸収できるか」を見るのが近道です。
それでも「作る」価値がある場合
- どの既製サービスにも当てはまらない、独自の予約・料金ルールがあるとき。
- 予約・会計・顧客台帳がバラバラで、二重入力が大きな負担になっているとき。あいだをつなぐ仕組みは、既製品にないことが多い部分です。
当事者だから、言えること
当社はわんケアlogを自分たちで企画・開発し、公開してからも改善を続けています。だから、作るのがどれだけ大変か、公開後の運用にどれだけ手がかかるかを、身をもって知っています。正直に言うと、作ることが目的になると、たいてい高くつきます。本当に必要なものだけにしぼって小さく始めるのが、いちばん失敗しない進め方だと考えています。なお、トリミングサロン向けの受託実績はこれからで、まず小さく一緒に確かめる形をおすすめしています。
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